当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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安易な願いよりも根本的な解決を
学び

悪を転じて徳となる  12月18日

 

 「困った時の神だのみ」という諺があります。そして多くの人びとは、困難な問題にぶつかったときに、神や佛にすがって、禍をなくしてもらうのが、宗教であると考えています。ですから人びとは、霊験あらたかな神さま、佛さまを求めて祈願をし、ご祈祷をしてもらいにいきます。
 しかし、人間はだれもが、生きる、老いる、病気になる、死ぬという、人生の根本の問題を避けることはできません。老いない人はいないし、死を避けることは誰にもできません。どんな神様にお願いし、おすがりしても、一時的な気休めにはなるかもしれせんが、根本的には何の解決にもなりません。
では、いったい私たちは、「生、老、病、死」という、人類の根本問題に直面したとき、どうすればよいのでしょうか。親鸞聖人はこのことについて、「名号は、悪を転換して徳にする智慧のはたらき」をもつとお教えくださいました。
私たちは、生身の体です。どんな災難に見舞われるか知れません。病気をわずらったり、大ケガをすることもあるでしょうし、死と向きあわねばならないときが必ずきます。そのとき、その苦難に耐える力と、のり越えていく智慧を与えてくださるのが、お念佛のみ教えです。
合掌 南无阿弥陀佛
 
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