当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
イメージ

尊いいのちのひきかえにこの私の

いのちが生かされている

癒し

お正月早々ですが  1月2日

 

 長年、ともに親しく過ごしてきた人とお別れになって、遺族の方々におかれましては、今、どうしようもない悲しみの中に、おられることと思います。
 お釈迦さまは、ご臨終にあたって、泣いているお弟子の阿難尊者に「阿難よ、嘆くな、悲しむな。すべてを愛するものから、離れなければならないと、私はいつも説いていたではないか」と、「愛別離苦」のことわりを、悟られたといいます。
 蓮如上人は、このきびしい《無常》とよばれる現実を、「朝は紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」(『御文章』・『註釈版聖典』1203頁)とお示しになりました。
私たちは、日ごろは他人ごととしか思っていなかった、死というこのきびしい現実から、私もまた、まぬがれることができないものであること、そして形あるものはすべてたよりにならず、別れていかなければならないことを知らされました。
 これは亡き人が、私たちに身をもって示してくださった、最後の教えです。無常であり、限りある、このありがたい「いのち」を、《大切に生きよ》と、いのちをかけて、おさとしくださっています。
合掌 南无阿弥陀佛
 
旧コンテンツトップ > 住職感話バックナンバー2007年1月 > お正月早々ですが  1月2日

このページのトップへ

お問い合わせ・ご相談フォームへ