当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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お念佛はこの身このままで救われて

いく証し

学び

煩悩の数百八  1月31日

 

 「百八」という基本の数字は、それなりに根拠があり、『木槵子経』というお経に――煩悩の苦しみを滅しようと思えば、木槵子の珠百八つを貫いて常に携帯し、散り乱れるこころをしずめて珠を順次くりながら、仏法僧の名を唱えよ―― と説かれています。つまり、私どものもつ煩悩の数が「百八」あると考えたところからでており、百八つの珠を煩悩にあてはめて、お念佛を称えながら、一つひとつの煩悩を滅していこうという考え方、数珠の使い方がうかがえます。しかし、浄土真宗で使う念珠は、自分で煩悩を滅するというためのものではありません。合掌した両手にかけることによって阿弥陀如来さまの方へ心を向け、お念佛を称えながら、煩悩をもったこの身のままお救いくださる、阿弥陀如来さまの親心(大悲)を仰いで、讃嘆し、礼拝するためのものです。
合掌 南无阿弥陀佛
 
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