当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
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合掌  南无阿弥陀佛

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学び

達者〔たっしゃ〕― くらしの佛教語 6月10日

 

「お達者でなによりですね」
「この人は水泳が達者でね」
「あの人は芸達者ですよ」
「お達者な口ですこと」
達者にはいろいろな意味があるようです。
学術や技芸の道に熟達した人、ものごとに上手な人、ちょっと軽蔑の意味を込めて、したたか者、あるいは、健康状態の優れていること、または、足の丈夫なことなど、その意味するところはさまざまです。

聖徳太子の『十七条憲法』の第一条『和を以って尊しと為す』は有名ですが、その後に「亦、達者少なし」という語句があります。
この場合、達者を「さとれるもの」と読んでいます。
仏教では、このように、真理に到達した者とか、悟ったものとか、大局を見通しているものの事を達者といいました。
達人とか、達道人という場合もあります。それが、さまざまな意味に発展していったのでしょう。
みなさん、お達者でお過ごしくださいね。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 
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