当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
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合掌  南无阿弥陀佛

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学び

濡仏〔ぬれぼとけ〕― くらしの佛教語 6月13日

 

久し振りに鎌倉の大仏をお参りしました。「修学旅行以来だ」と懐かしがっている人もいました。
鎌倉大仏は、高徳院の本尊・阿弥陀如来坐像で国宝です。

鎌倉幕府の命によって、浄光という僧が諸国を勧進して浄財を集めて歩き、暦仁元年(1238)から大仏と大仏殿を造りはじめましたが、この大仏は木造でした。
やがて、大仏が暴風雨のために倒壊したので、建長4年(1252)に改めて金銅の大仏を造りはじめました。
その後、大仏殿は台風や大津波のため倒壊し、室町時代の末までには今の露坐の大仏になった、といいます。
濡仏は「露仏」ともいいます。厨子や堂宇がなく、ただ地上に安置され、風雨にさらされている仏像で、露坐の仏・菩薩像です。

この濡仏は、鎌倉大仏だけでなく、各地にもあります。また中世以来、路傍に地蔵尊の石像を安置しましたが、これも露坐です。
大仏に雨が降ってきました。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 
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