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合掌  南无阿弥陀佛

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学び

頭巾〔ずきん〕― くらしの佛教語 6月16日

 

頭巾は布で作り、防寒・防災などのために頭にかぶるものです。
太平洋戦争の末期に、綿の入った防空頭巾をかぶって学校へ行ったことを思い出します。(年がばれますネ) 頭巾がもっとも広く使用されていたのは江戸時代です。

この時代には、丸頭巾、角頭巾からはじまって、さまざまな種類の頭巾ができました。女性にはお高祖頭巾が大人気でした。
中には、顔面まで覆い隠すものもあり、江戸幕府はそのようなものは罪人探しの邪魔だと、寛保3年(1743)に禁令を出しています。

この頭巾は、もともと仏僧、とくに禅宗の風俗であったといいます。現在、臨済宗では六角形のものを、曹洞宗では俗に言う大黒頭巾の形のものを用いているそうです。

お釈迦さまが頭を剃ったとき、衣で頭を覆ったのが頭巾の始まりであろうと、伝説はいいます。
「頭巾越しに頭を掻く」とは、「靴の上から足のかゆいところを掻く」と同じく、歯がゆいさま、もどかしい思いをしめす諺です。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 
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