当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
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合掌  南无阿弥陀佛

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学び

不退転〔ふたいてん〕― くらしの佛教語 6月23日

 

「政治改革の推進には、不退転の決意で取り組んでいます」
不退転の決意とは、志を固く保持して、決して屈しない決意という意味です。

「不退転の決意で、この難局を乗り切る所存です」などと、政治家の演説にはよく登場します。
この不退転が、仏教語です。サンスクリット語の「アヴァイヴァルティカ」の意訳で、不退とか無退とかとも訳されています。
文字通り、退転しないことで、仏道修行の過程で、すでに得た功徳を決して失うことがないことをいい、その位を「不退の位」とか、「不退転地」といいます。 仏・菩薩の説法の内容は、進むことのみあって、退くことがない、押し戻されることがないので、「不退転法輪」ともいい、また、不退転の位に達した菩薩を「不退菩薩」ともいいます。

浄土真宗では他力信心を得たものは、この世において、正定聚不退の位につき、必ず仏に至るに定まると説きます。
政治家のみなさん、不退転はこんな意味ですので、よろしくお願いしますよ。
政治家のみなさん、不退転はこんな意味ですので、よろしくお願いしますよ。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 
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