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合掌  南无阿弥陀佛

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学び

念仏踊り〔ねんぶつおどり〕― くらしの佛教語 7月14日

 

歌舞伎は日本の伝統芸能で音楽「歌」、舞踊「舞」、演劇「伎」の要素を含んだ総合芸術です。

ところが語源的には歌舞伎は当て字で、「かぶく」からきたそうです。「かぶく」は「傾く」と書き、新しい傾向をもつ、放埓に流れる、奇抜であるという意味で、歌舞伎は当初、そのようなものとして大衆の心を奪ったようです。

歌舞伎の祖は出雲の阿国です。阿国は諸国巡業の後、京に出て五条橋のほとりなどで「念仏踊り」を興行し、大人気を博しました。

「近年、出雲の巫、京に出て僧衣を着て鉦をうち仏号を唱えて、初めは念仏おどりと言いしに、その後男の装束して歌舞す。俗にかぶきと名づく」と紹介されています。

空也念仏から一遍上人の「踊り念仏」は、踊りつつ法味を味わう仏教儀礼として、以後、重要な法儀となりましたが、次第に俗化して、芸能としての「念仏踊り」を生み、それが阿国によって「かぶき踊り」になったようです。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 
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