当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
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合掌  南无阿弥陀佛

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学び

相続〔そうぞく〕― くらしの佛教語 7月18日

 

税制改革が大きな問題となっています。相続税はどうなるのかと、ご心配な方もあるでしょう。
遺産相続をめぐる争いも、よく耳にします。家督相続や跡目相続など、相続にはいろいろと問題も多いようですね。
仏教では、すべての現象は諸行無常で、変化して一瞬一瞬生滅すると説きますが、その流れは継続するといいます。
今、ここにローソクの火があります。この火それ自体は、一瞬に燃え尽きて滅し、その直後に別の火が燃えて、それが絶え間なく連続するから、一つの火として燃えているように見える、というわけです。
つまり、非連続の連続。これが相続で、『倶舎論』などいろいろな仏典に出てくる仏教語です。
その仏教語が現在使われているように、引き続き起こること、受け継ぐことの意味となって、一般にも用いられるようになりました。
相続といっても、財産や名誉を相続することばかりに、うつつを抜かさないでくださいよ。お念仏相続という、大切な相続もあるのですから。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 
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