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合掌  南无阿弥陀佛

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学び

末世〔まっせ〕― くらしの佛教語  7月27日

 

「もう世も末だよ」「末世だなぁ」と、末世という語は悲観的な表現で用いられています。

お釈迦様が入滅されてから500年〜1000念の間を「正法」の時代と呼び、仏教を正しく修行し悟りを開く人のいる時代とされ、その後の1000年間は仏教を修行してもなかなか悟りを開く人がいない「像法」の時代とされています。
それが過ぎると仏教は形骸だけになり、人々は救われず、世の中は濁悪な乱世になるといい、これを「末法」の時代というのです。

末世とは「末法の世」ということで、日本では永承七年(1052)から末法に入ったといわれました。

それは平安時代の末期のことでしたが、現実に戦乱が相次ぎ、天災・飢饉・疫病などがしばしば起こり、人びとは末世到来と不安におののいていました。

鎌倉時代の新仏教の祖師たちは、この末法の世にあって、民衆に救いを説いたのです。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 
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