当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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無駄な命はない
学び

尊い命  10月24日

 

 お釈迦さまはお生まれになってすぐ七歩あるき、「天上天下、唯我独尊」と宣言されたと伝えられています。
 この「唯我独尊」、「ただわれ独り尊し」というのは、決して思い上がった、不遜な態度でおっしゃった言葉ではありません。私たち一人ひとりが、かけがえのない尊い「いのち」をもっているということを、宣言されたのです。
 お釈迦さまもまた、そのような「いのち」をもって生まれたということを、明らかにされたのでした。
 私の「いのち」、私の人生は、私しか生きられません。たとえ父母、兄弟、夫婦であってもだれも代わることができない「いのち」です。だから大切であり尊いのです。私たちはこの事実に気づき、「いのち」のほんとうの尊さに、めざめていかなければなりません。
 私たちはそれぞれが違います。姿や形、能力にも違いがあります。しかし、だれもがそれぞれかけがえのない「いのち」を生きていることにおいては全く平等です。
 たとい能力や知識において違いがあったとしても、決して傲慢になったり、卑屈になったりしてはいけません。
 佛さまの眼は、その「いのち」の平等を見ておられます。ですから、だれひとりとして捨てておくことができないのです。すべてのものを、「いのち」の尊さにめざめさせたいのです。
合掌 南无阿弥陀佛
 

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