当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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御同朋の世界を築こう
学び

いのちの共感2  10月30日

 

親鸞聖人は、「如来は衆生を一子のごとく憐念す」(『浄土和讃』・『註釈版聖典』577頁)といわれました。私が阿弥陀如来さまから、かけがえのない「ひとりご」のように、大切に思われているということに気づくことは、同時に一切の衆生の一人ひとりが、阿弥陀如来さまから「ひとりご」のように念じられている佛の子であることに、気づかせていただくことでもあったわけです。そのとき、みんなが同じみ親をもつ兄弟であることにめざめ、ともに手をとりあって生きていこうとつとめる世界が開けていきます。
 私どもが、自我のからに閉じこもらず、阿弥陀如来さまの慈悲を通して、たがいに御同朋としてのめざめをもつとき、現実のいろいろな差別と取り組む生き方がひらけてきます。「いのち」の尊敬をそこなうような、さまざまな差別を生み出していた、私ども一人ひとりの歩みをかえりみて、現実の差別の実態を少しでも変えようとする営みがなければ、親鸞聖人のおこころを受け継いで生きるものとはいえないと思います。
合掌 南无阿弥陀佛
 
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