慈光山順照寺：住職感話バックナンバー

旧コンテンツトップ > 住職感話バックナンバートップ > 住職感話バックナンバー2006年11月 > 差別のない世界　　11月1日

区別のないみな尊いいのち

差別のない世界　　11月1日

私どもの社会は、数多くの問題を抱えていることが見えてきます。阿弥陀如来さまのお慈悲の光に包まれている一人ひとりの「いのち」のかけがえのない尊さを知らせていただくにつけても、現実に「いのち」の尊厳を傷つけている部落差別をはじめ、人種差別、性差別、障害者差別など、さまざまな差別は決して見過ごすことのできない大きな問題です。
　「いのち」の尊厳を傷つけるようなあらゆる差別をなくし、みんなが平等に心豊かに生きることのできる、平和な御同朋の社会の実現をめざすことは、阿弥陀如来さまから「いのち」のかけがえのない尊さを知らせていただいたものが、みずからの信心の「しるし」として、積極的に取り組まねばならない課題なのです。
　阿弥陀如来さまから頂戴した信心を、ただ自己の内面だけにとめておかないで、同朋の苦難の解消に積極的にかかわり、社会のさまざまな差別の現実を、少しでも改善しようと努力するのが、「佛の大慈悲を学ぶ」信心の行者のつとめではないでしょうか。

合掌　南无阿弥陀佛

旧コンテンツトップ > 住職感話バックナンバー2006年11月 > 差別のない世界　　11月1日