慈光山順照寺：住職感話バックナンバー

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私の真の姿を知る

人との垣根をとりさる　　11月3日

私たちは、とかく自分の幸せのみを思って、人もまた同じように、自分の幸せを願っているのだということを、つい忘れてしまっているのではないでしょうか。
それだけではなく、私の幸せを邪魔するものは取り除こうとします。ここに争いが起こるのです。自分だけがよければよいではなく、皆が幸せになることを、願わなくてはなりません。人の喜びを、自らの喜びとし、人の悲しみを、自らの悲しみとすることができるこころを慈悲と呼び、それが、阿弥陀如来さまのこころであるといえます。人のことに思いがおよぶようになることが、人間として、成長していくことではないでしょうか。
自分と他人の垣根をとりさって、お互いに手を取り合って生きていこうと努めるところに、人として、ほんとうの生き方ではないかと思います。

合掌　南无阿弥陀佛

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