当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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人の言ったことに惑わされないで
学び

自らを灯明とする  11月10日

 

お釈迦さまが晩年病気にかかられたときのことです。お弟子たちは、お釈迦さまが亡くなられたら、あとは誰をたよりにしたらよいだろうかと心配しました。そのことに気づかれて、お釈迦さまは「自らを灯明とし、自らをたよりとして、他をたよりとせず、法を灯明とし、法をたよりとして、他のものをよりどころとせずにあれ」(『大般涅槃経』)と語られたといいます。「自灯明、法灯明」のみ教えとして、有名なお言葉です。
とかく私たちは、人の言ったことに左右されがちです。とくに権威のある人に追随して、自分で考え、自分で何が正しいかを見定めようとはしません。実はその方が安易だからです。しかし、結局「信用していたのにだまされた」ということになりがちです。人間が人間を信じるということは、危険性をともなうことなのです。人の言葉を鵜呑みにして頼るのではなく、何が正しいかを、はっきり見定めることのできる自分を確立してゆくことが、大切であることを、お釈迦さまは「自らを灯明(ともしび)とせよ」と教えられたのでした。
合掌 南无阿弥陀佛
 
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