当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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人として生まれてくることは稀なこと

癒し

九條武子さまのお言葉  11月17日

 

明治の中ごろ、西本願寺の大谷家にお生まれになり、社会事業にたずさわり、佛教婦人会活動に積極的に取り組まれた、歌人の九條武子さまは、「見ずや君 明日は散りなん花だにも 力のかぎり ひと時を咲く」と詠まれています。
老いるときも、今日という日は、まだ歩んだことのない元日です。大切に味わい、大切に生きていかねばなりません。
たとい世間からは、うとんじられるようになっても、私を見護っていてくださる阿弥陀如来さまがおられます。さびしい私、ひとりぼっちの私に、その一人ひとりに声をかけてくださるのです。阿弥陀如来さまの願いに生かされているということが、年をとって見えてきた、お法(みのり)がほんとうに聞こえてきたと、おっしゃった方がいました。生をうけた、本当のよろこびを味わうことができたと、しみじみと喜ばせていただこうではありませんか。
人として生まれたことは、誠に有り難い稀なことです。佛法に遇うことができたのも、誠に有り難いことです。人として生まれた悲しみを、人として生まれた有り難さに、変えてくださった、阿弥陀如来さまの不思議なお力(ご本願)に、感謝したいものです。
合掌 南无阿弥陀佛
 
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