当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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私にとって最も大事な問題は死で

ある

学び

誰にも老いを感じるときがある  11月19日

 

佛典に、つぎのような物語があります。
昔インドに、マハーデーヴァという王がいました。ある日、王が散髪していたとき、理髪師より「王さま、頭に一本の白髪があります」と告げられました。かねてより、白髪が目についたら、報告するようにと命じていた王は、その白髪を掌にうけて見つめ、恐れおののきました。
やがて王は、位を息子にゆずって、修行者となるため宮殿を出て行きました。驚いた家臣がひきとめようとして、その理由を尋ねたとき、王は「私はもう若くない。ほんとうの人生というものを、考える時がきたのだ」と語ったといいます。
人は、かならず年老いて、やがて死を迎えなければならないという、問題をかかえています。私達もまた、ほんとうに心の拠りどころとなる、変わることのないみ教えに、耳を傾けたいものです。
合掌 南无阿弥陀佛
 
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