当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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声に出してお経を読んでみましょう
学び

み名の救い  3月5日

 

 『仏説 無量寿経』(巻上)には、法蔵菩薩が四十八願をおこされ、さらにその重要な所を重ねて誓われたことが説かれています。  「我建超世願」ではじまる偈がそれです。これを「重誓偈」あるいは「三誓偈」と呼んでいます。そのうたには三つのことが誓われています。

(一)わたしは世を超えてすぐれた願をたてた。必ずこの上ないさとりを得よう。
  この願を果たしとげないようなら、誓って佛にはならない。

(二)わたしは限りなくいつまでも、大いなる恵みの主となり、力もなく苦しんでいるものをひろく救うことができないようなら、誓って佛にはならない。

(三)わたしが佛のさとりを得たとき、その名はすべての世界に超えすぐれ、そのすみずみにまで届かないようなら、誓って佛にはならない。
 (『浄土三部経』現代語版40頁)


という三つです。この中の第三番目について、親鸞聖人は、正信偈に「重誓名声聞十方」(重ねて誓ふらくは、名声十方に聞こえんと)と言われたのです。南无阿弥陀佛という名前(名号)を 衆生に回向してお救いくださるのは、一切の諸仏の中でも阿弥陀如来だけですから、とくに三つの誓いの中の第三番目をとりあげられたのです。
合掌 南无阿弥陀佛
 

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