当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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尊い人との出遭いを大切に
学び

生死を超える道 1  8月2日

 

 信を獲て見て敬ひ大きに慶喜すれば、すなはち横に五悪趣を超截す。
 親鸞聖人は、20年もの長い間、比叡の山でひたすら学問修行に励まれました。煩悩を克服し、清らかな智慧を体得して、迷いから離れさとりの境地に達しようと必死の努力をされたのです。その志はすばらしいことでした。修行の姿は尊いものでした。
 しかし、めざす悟りの境地に到達することはできませんでした。それどころか、修行すればするほど、自分を十重二十重にしめつける煩悩に気づかれたのでした。煩悩の束縛から逃れることのできない苦悩の深淵にたたずまれたのでした。人間の業の深さを痛感されました。いずれの行も及びがたい自分であることに気づかれた親鸞聖人は、意を決して法然上人をたずね、法然上人の導きによってご本願の教えに帰入されたのでした。
合掌 南无阿弥陀佛
 
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