当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
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合掌  南无阿弥陀佛

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世間〔せけん〕―くらしの佛教語  12月9日

 

「渡る世間に鬼はなし」「世間は広いようで狭い」「世間の口に戸は立てられぬ」「世間様に申し訳が立たない」「世間体を気にする」「世間話に打ち興じる」「世間知らず」「世間並みにしてほしい」…
もうこの辺でやめましょう。とにかく、佛教語の「世間」は、このようにもてはやされています。

佛教では、山とか川とか国土としての世間《器世間》と、そこに住む命のあるものとしての世間《衆生世間、有情世間》を二種世間といい、さらに、これを構成する五薀世間を加えて三種世間とも呼んでいます。つまり、生命のあるもの同士が相依って生活する境界をいった言葉です。

このような境界は、現実の現象世界のことですから、俗世間ですが、そこを超越した仏さまの境界は出世間といいます。世に出て立派な地位や身分になることを「出世」といいますが、この出世は出世間を略した言葉です。

あまり世間体ばかり気にしていると、世間を狭くして、出世しませんよ。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 
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