当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
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合掌  南无阿弥陀佛

 
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学び

ののさま ― くらしの佛教語  7月30日

 

「子どもの頃聞いたように思いますが、<ののさま>って何ですか」という質問を受けました。

「ののさま」を辞書で見ると、「幼児語で、仏、神、日、月のように尊ぶべきもの」とありました。
地方によっては、「のんのんさま」「のんのさま」「なんなんさま」「なんなさま」などといい、その意味は、老僧や祖父母などまで入り、さまざまでした。 『日本国語大辞典』には、「のの」の語源を(1)鳴神の音をいうノノメクから出た語。(2)如来の意の如々の転。(3)ノム(祈)の転。(4)南無阿弥陀仏の南々の転。と四説ありました。

長年、保育に尽くされた大関尚之氏によれば、ののさまは本来、「如来さま」で、それを親しみ深く「にょおさま」といい、それが呼びやすいように「にょにょさま」となり、「ののさま」になったと述べられておられます。

「のんの ののさま ほとけさま」という歌がありましたね。

(『くらしの仏教語豆辞典』本願寺出版社より)
合掌 南无阿弥陀佛
 

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