当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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阿弥陀如来さまから願われている

この私

学び

お母さんの優しい言葉今必要  12月7日

 

 思えば私は、物心もつかぬうちから、「お母さんだよ、お母さんだよ」という、やさしい言葉の中で、育ってきました。ですから、何かのことがあればつい、「お母さん!」と母の名を呼びます。自分で気づくより先に「お母さん」と思わず声にします。
 七高僧の一人、源信僧都は、阿弥陀如来さまを拝むときには、「この上もなく大きなお慈悲のお母さん(極大慈悲母)」といわれたそうです。
 阿弥陀如来さまは、私が気づくより前から、「南无阿弥陀佛、南无阿弥陀佛」「貴方のお母さんだよ、お母さんだよ」と声をかけ、護りつづけていてくださるのです。私どもは、そうした阿弥陀如来さまのお育てをうけて、子供が「お母さん」と呼ぶように、お念佛する身にしていただきました。
 親鸞聖人も「浄土和讃」のなかに、「子の母を思ふがごとくにて、衆生佛を億すれば 現前当来とほからず 如来を拝見うたがはず」(『註釈版聖典』577項)と、お念佛のこころをうたわれています。母の名を呼べば、母の面影が心によみがえるように、お念佛する人の心は阿弥陀如来さまの慈愛で満たされていきます。
合掌 南无阿弥陀佛
 
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