慈光山順照寺：住職感話バックナンバー

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私の勝手な願いを叶えるための

お念佛ではない

お念佛の声のある生活　　12月14日

　お念佛を称えるということは、お念佛を聞かせていただくことです。お念佛を聞かせていただくというのは、実は「南无阿弥陀佛」というみ名にこめられている、阿弥陀如来さまのご本願のみ教えによびさまされて、阿弥陀如来さまの智慧と慈悲こそ、私の人生のまことの依りどころであるということに、気づかせていただくことです。そしてそれを基として、ほんとうの自分の姿を知らされ、正しい方向に導かれていくことが、「お念佛を申す生活」だといえましょう。
　お念佛を唱えたら、願いごとがかなったり、お金がもうかるというのではありません。自分本位にしか生きられない、罪深い私でありましたと慙愧しつつ、少しでも阿弥陀如来さまのみこころにそいたいとつとめる生活が、お念佛をとおして開かれるのです。

合掌　南无阿弥陀佛

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