慈光山順照寺：住職感話バックナンバー

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私の願いとはみな勝手な願いばかり

である

醜い愚かなこの私　　12月15日

　自分本位の心をもった愚かな私どもが、共に手をとって、生きるにはどうしたらいいのか、お互いが心と心を通わせて生きるには、どういう心がけが必要であるかということも、教えを聞き、お念佛申す中から、知らせていただくのです。
　お念佛さえ称えておれば、どんな悪いことをしてもいいというような考え方を邪見といいます。私自身が、いかに罪深い人間であるかということを知らされることによって、さらに悪を犯さないように、できるだけ身をつつしみ、互いにいたわりあいながら生きようと努めるようになります。それによって互いに、さらに充実した日々を送らせていただけるようになるのです。
　願いごとがかなったり、病気が治ったりすることを宣伝するする宗教が多い中で、お念佛という真の佛の道を、心豊かに生きぬかれた親鸞聖人のみ教えを、間違いなく聞かせていただき、私どもの人生の指針とさせていただかなければなりません。

合掌　南无阿弥陀佛

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