当ページでは、良く言われる閑話(むだばなし、雑談)ではなく、
私自身がお寺の住職の一人として、日頃感じたこと、見たもの等…について
感話(感じたままをお話し)させて頂こうと思っております。
ご感想などございましたら、お気軽にお聞かせ頂ければ幸いです。
合掌  南无阿弥陀佛

 
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いのちの輝き  12月26日

 

 童謡で「チューリップ」という歌があります。「咲いた、咲いた、チューリップの花が……」という、あの歌です。「ならんだ、ならんだ、赤、白、黄色。どの花みてもきれいだな」と続きます。
 特にめずらしいことを言っているのではありません。ただ、赤や白や黄色に咲いた、チューリップの花がきれいだといっているのですが、よく味わってみると、そこには生き生きと輝く、チューリップの「いのち」が感じられます。
 赤いチューリップは赤いままで精いっぱい輝き、白は白でけんめいに輝いています。黄色の花も黄色のすばらしさを、花いっぱいにあらわしています。
 どの色がすぐれていて、どの色が劣っているというのではありません。それぞれの花が、それぞれの持ち味を生かして、精いっぱい輝いているのです。この「チューリップ」の童謡は、「いのち」のすばらしさを歌っています。
 そしてこのチューリップの花よりも、もっともっと美しい、いのち輝く花が満ちあふれているのが、阿弥陀如来さまのお国、お浄土です。
 お仏壇に、お花をお供えするのは、このお浄土の色とりどりの花を思ってのことなのです。きれいに咲いたお浄土の花の一つひとつには、阿弥陀如来さまの願いが込められているのです。
合掌 南无阿弥陀佛
 

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